法律の役割
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法律は何のためにあるのでしょうか?
そのためには、法律がない場合に、どのようなことが起きるかを考えてみましょう。
法律と約束
例えば、山田さんが田中さんに対して「明日 お米5Kgを2,000円で売る」という約束をしたとしましょう。
もし、明日になって、山田さんが田中さんに「お米5Kg」を渡して、田中さんが山田さんに「2,000円」を渡せば何の問題もありません。
でも、もし、山田さんが明日になって、「やっぱり、家で食べるから売らない」といったらどうでしょう?
法律がない場合には、山田さんのことを「約束破り」とか「非道徳的な人間だ」等といって非難することはできます。でも、非難したからといって、約束を守らせる強制力を持たせることはできません。
また、田中さんが強い人ならば、実力行使をして、山田さんから「お米5Kg」を無理矢理奪う、ということは可能かもしれませんが、もし、田中さんにそのような力が無ければ泣き寝入りをするしかありません。
こんな環境では、安心して取引もできません。
法律は、約束に強制力を持たせる
今回のような場合に、法律で「約束を破ってはいけない」ということが定められているとしたらどうでしょうか?
山田さんが約束を破った場合には、法律に基づき、国家が約束を守らせてくれます。具体的には、山田さんから国家が「お米5Kg」を強制的に取り上げて、田中さんに引き渡してくれます。
この場合、田中さんに力があるかないかは関係ありません。あくまで、国家の力で約束を実現できるのです。
このように、法律で、約束に実効性を持たせるようになると、田中さんとしても、そう簡単には約束を破らなくなることが期待出来ます。
こうして、安心して取引ができる環境が整うわけです。